「金峯山寺」を後にした僕は、世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道「吉野山」をさらに上へと車を走らせるのでした。
世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道について
世界遺産登録理由
和歌山・奈良・三重にまたがり、桜で名高い吉野山などを含む「吉野・大峯」、熊野三山などを含む「熊野」、金剛峰寺などを含む「高野山」の3霊場と、大峯奥駈道や中辺路、伊勢路、高野山町石道などの参詣道(熊野古道)に大別される。千年余にわたる日本の宗教文化の発展に関して、ひときわ優れた証拠性を持ち、神道と仏教のたぐいまれな融合や、東アジアの宗教文化の交流と発展を例証するものであることなどが登録の決め手となった。
ご存知の通り「吉野山」は桜の名所で、吉野の桜は下千本・中千本・上千本・奥千本に分けられます。
それぞれ咲く時期が違うのも特徴です。
もうそろそろ見ごろが近づいてくることでしょう。
僕の次の目的地は上千本地区にある「吉野水分神社」(よしのみくまりじんじゃ)です。
金峯山寺からさらに上へと向かう道のりは、かなり険しく細くて急な坂道をおそるおそる登っていきました。
そしてようやく到着。
ここにも僕の大好きな国宝があります。
「楼門」
山深い所にひっそりとたたずむ吉野水分神社です。
吉野水分神社について
吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)は奈良県吉野郡吉野町子守地区(上千本)にある神社です。
創建については不詳だそうです。
葛城水分神社・都祁水分神社・宇太水分神社とともに大和国四所水分社の一つとして古くから信仰されてきました。
「みくまり」とは農耕の神様であったのが、「御子守」となまって身籠もりの神・子宝の神となったといわれているそうです。
水を司る天之水分大神(あめのみくまりのおおかみ)を主祭神とし、高皇産霊神・少名彦神・御子神・天津彦火瓊瓊杵命・玉依姫命・天萬栲幡千幡比命を配祀されています。
ここで僕の大好きな国宝のご紹介。
彫刻
*玉依姫命(たまよりひめのみこと)坐像
以上
鳥居をくぐって階段を登ると「楼門」があります。
楼門をくぐって左に拝殿、正面に幣殿、右に三棟連結された本殿があります。
「拝殿」
「幣殿」
「本殿」
本当に狭い神社です。
しかし本殿は非常にかっこいい建物です。三つの建物がつながっている本殿は初めて見たような気がします。
この三つの本殿の向かって右側の建物に国宝「玉依姫命(たまよりひめのみこと)坐像」が安置されているのですが、御神体なので一般には公開されていないそうです。残念。
しかしきっちり参拝しておきました。
この「玉依姫命(たまよりひめのみこと)坐像」以外にも今まで国宝彫刻のある神社やお寺を旅してきましたが、ほとんどは「秘仏」でまったく公開されない物や、ある特定の日にだけ公開される物が多いです。
しかしお目にはかかれなくても気持ちの問題だと僕は思っています。
感謝する気持ちが一番重要なのではないでしょうか?
小さいながらも雰囲気抜群の吉野水分神社でした。
以上が吉野水分神社の探索日記です。
世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道のひとつ「吉野 大嶺」を探索するなら「吉水神社」に行って見るのもよかったかなとも思ったのですが時間がありませんでした。今回は国宝の旅ということもあって。
でも次回は行って見たいです。
一応世界遺産と国宝を探索したということで良しとしておきたい僕でした。
再び車に乗り込んだ僕は、吉野山を下り本日最後のの目的地「栄山寺」へと向かいました。
しかしこの続きは次回ということで。それではまた!
拝観料 境内自由
駐車場 なし
時間 8:00~16:00(4月は~17:00)
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2008.3.16 奈良県の国宝建造物と彫刻探索の旅
石上神宮 室生寺 宇太水分神社 金峯山寺 吉野水分神社 栄山寺
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