引き続き 2010.10.2 兵庫県の国宝建造物と彫刻を探索に行った時の様子をご紹介します。
「一乗寺」を後にした僕は、この日の最終目的地、加東市にある「朝光寺」を目指しカーナビ君の言うとおりに車を走らせました。
「東条湖おもちゃ王国」のほど近くに「朝光寺」はありました。
と言っても、結構人里はなれた所です。
無料の駐車場がありましたので車を止めて探索を開始します。
それにしてもはっきり言って人っ子一人いない状態で正直不安になりました。
「夜はちょっと怖いな」みたいな所に「朝光寺」はあります。
でも今まで行った所の8割以上はそんな所ばっかりでしたけどね。
大体がお寺というものは「修行の場」ですので俗世界から隔離された所にあって当然のことですもんね。
そんなこんなで「朝光寺」境内へ。
くらい山道を少し歩くと階段があり、その上に「山門」が見えました。
「山門」
「山門」には毎度おなじみ?の「仁王様」が門をお守りになっていらっしゃいます。
朝光寺について
ウィキペディアより
朝光寺(ちょうこうじ)は兵庫県加東市にある仏教寺院です。山号を鹿野山(ろくやさん)。宗派は高野山真言宗、本尊は2躯の十一面千手千眼観世音菩薩立像です。
法道仙人が651年に開基したという伝承をもちます。本堂は国宝に、鐘楼は国の重要文化財に指定されています。
伝承によれば、651年、法道仙人が権現山に開基したとされます。法道は天竺(インド)から紫の雲に乗って日本へやって来たと伝えられます、半ば伝説上の人物です。法道開基伝承をもつ寺院は兵庫県東部地域に多数あり、当寺もその1つです。当寺の創建の詳しい事情や初期の歴史については、史料が乏しく、あまり明確でありません。
ここで僕の大好きな国宝のご紹介。
建造物
*朝光寺本堂
以上
「山門」から境内を覗き込むと素晴らしく大きな建物が迫ってくるような感じです。
国宝「朝光寺本堂」です。
国宝「朝光寺本堂」
国宝「朝光寺本堂」(ちょうこうじほんどう)
室町中期 応永20~正長元年(1413~1428)
桁行七間、梁間七間、一重、寄棟造、向拝三間、本瓦葺
寄棟造、本瓦葺き。厨子裏板の墨書により応永20年(1413年)に本尊を移し、正長元年(1428年)に屋根の瓦葺きが完成したことがわかります。建築年代の明らかな、室町時代密教仏堂の代表作の1つであり、和様に禅宗様の要素を加味した「折衷様」建築の代表例でもあります。
「なんでこんなとこにこんなすごい建物がありますのん」と言う感じです。
はっきり言ってこの建物で147件目の国宝建造物を拝観した僕ですけど、やっぱりすごいもんを見たときの気持ちはおんなじですわ。見慣れてるとかいう感覚はないです。
いいもんはいい。
堂々としてます。
そして理屈じゃなくかっこいいです。
やっぱり国宝はこうでなくてはいけません。
「なんか知らんけどええなあ」と思わせてくれてなんぼだと僕は思います。
というなんぼほど国宝を見ても専門的な見方も出来ない僕でした。
屋根も床下もとにかくいかしてる「朝光寺本堂」です。
さてここ「朝光寺」は境内に入ってちょこっと見渡しただけですべてが見えるほどの境内です。
しかし結構立派な建物が他にもあります。
まずは「多宝塔」です。
「多宝塔」
そして「鐘楼」が「本堂」のすぐ横に建っています。
「鐘楼」
そして「鐘楼」の奥には「鎮守社」、「護法社」が並んで建っています。
「鎮守社」「護法社」
まあ建物といえばこんなもんです。
でも「本堂」だけで十分満足できる「朝光寺」ですよ。
これだけの建物があるにもかかわらず、人が一人もいないのが寂しすぎます。
他の名だたる国宝建造物と比べても全く遜色ない素晴らしい建造物だと思います。
なのにこれだけ寂しい状況です。
今日はたまたまなんでしょうか?
はっきり言って結構田舎の方ですが、こんなに素晴らしいところがあることを声を大にして言いたいです。
どうですか?
一度行きたくなりましたか?
すぐ近くには「つくばねの滝」もありますよ。
「つくばねの滝」
以上が「朝光寺」の探索記です。
今日は1日で兵庫県のお寺を5ヶ所回ることができました。
今日行ったお寺は「太山寺」「鶴林寺」「浄土寺」「一乗寺」「朝光寺」でした。
これで兵庫県の国宝建造物11件と国宝彫刻1件のすべてを拝観したことになりました。
どれも国宝の名に恥じない素晴らしい文化財ばかりでした。
特に今回のおすすめは「浄土寺」の「浄土寺浄土堂」です。
「浄土堂」とご本尊「阿弥陀如来及び両脇侍像」の一体化されたところが本当に素晴らしかったと思います。
ぜひとも一度行ってみてほしいお寺です。
「鶴林寺」の伽藍もすごかったです。
兵庫県の国宝も本当に素晴らしいものばかりでした。
いつも思うんですけど、今までに国宝を見て感動しなかったことってあったっけ?と思います。
国宝を選んだ人達って本当にすごいと思います。
ホンマにはずれがありません。
僕の旅はまだまだ続きます。
京都の「大徳寺」の「唐門」と「方丈」が公開されるという情報をつかみましたし、まだまだ見ていない国宝もわんさかあります。
また近いうちにブログを更新したいと思います。
それではまた!
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所在地 兵庫県加東市畑609
電話番号 0795-44-0735(大槻様宅)
期間 通年
休み 対象外
時間 境内自由
交通 JR加古川線社町駅から神姫バス三田行きで15分、朝光寺口下車、徒歩40分
駐車場 駐車場あり(無料)
料金 対象外
兵庫県加東市畑609
2010.10.2 兵庫県の国宝建造物と彫刻探索の旅
大山寺 鶴林寺 浄土寺 一乗寺 朝光寺
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